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1999年9月号 その2
| Windows98のクリーンインストール |
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はじめに
Windows95からWindows98にアップグレードして使ってきて、Windows98が不安定になったりしてませんか。そんな時に、Windows95からの上書きではなくて、直接Windows98をインストールできたらいいなぁと思ったことはありませんか。
直接Windows98をインストールすることを「クリーンインストール」と呼ぶことにします。アップグレード版Windows98のクリーンインストールの仕方です。
Windows98起動ディスクをHDDにコピーしてインストールするやり方もあります。
この場合は、インストール後にたくさんのファイルが残ったり、Windows98の起動時にCD-ROMドライブの種類を聞かれる、RAMドライブが作成される等の現象があります。Windows98起動ディスクをHDDにコピーしなければ、この現象は回避できます。
Windows98起動ディスクをHDDにコピーしてインストールするやり方は、どこかのサイトにあるはずです。こちらのやり方をしたい方はサイトを探してそちらを参照して下さい。
これから書くのは、NECのPC-98シリーズでの話です。
PC/AT互換機では、一般に「Windows98起動ディスク」から起動してCD-ROMの
setup.exe を実行すればインストールできるので簡単です。
お約束の注意
ここに書いているのは特別なことはしていませんが、全てTamboがそうしているというだけです。メーカーが推奨する方法ではありません。
この文書を読んで行ったことで生じたいかなる損害についても、Tamboは一切の責任を負いません。
ご自分の責任の元に行って下さい。
用意するもの
インストールの順序
0.インストールの概要
1.CONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATの作成とNECCDM.SYS、MSCDEX.EXEのコピー
2.インストール先のHDDの準備
3.必要なファイルのコピー
4.インストール開始
5.参考
6.お願い
7.更新履歴
クリーンインストールではWindows98のみをインストールすることになります。
PC-98本体に元々インストールされているアプリケーションは使用できなくなりますので、ご承知の上実行して下さい。
元々インストールされているアプリケーションを使用したい場合は、通常通り、「システムインストールディスク」と「バックアップCD-ROM」を使ってインストールした後に、Windows98を上書きインストールするのが一般的です。
なお、PC-98の機種によっては、Windows98をクリーンインストールした後に元々インストールされているアプリケーションを使用する手段が確立している物もあります。そういう手段を使うことによって、元々インストールされているアプリケーションを使用出来る場合もあります。
HDDは全て初期化されて中身はなくなりますので、必要なバックアップを取った上で行って下さい。
ここでは、Windows98はHDDのAドライブにインストールするものとします。
PC-98本体には、HDD1台、FDD1台、CD-ROMドライブ1台が接続されているものとします。
ドライブ構成は次の通りとします。
HDDから起動した時 A:HDD B:FDD Q:CD-ROMドライブ
FDDから起動した時 A:FDD B:HDD Q:CD-ROMドライブ
(FDD:フロッピーディスクドライブ HDD:ハードディスクドライブ)
1.CONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATの作成とNECCDM.SYS、MSCDEX.EXEのコピー
CONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATを作成します。これは、インストールにCD-ROMドライブが使えることが必要なためです。
この作業は、Windows98が起動できるうちにしておきましょう。
作成したCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATはFDに保存しておきます。保存するFDは中身を消去しても良いのFDを使います。CONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATの作成、NECCDM.SYSとMSCDEX.EXEのコピー及び後で行うファイルの作成とコピーが成功したかを確かめるためにも使います。
まず、中身を消去しても良いのFDを「システム
ファイルのコピー」のオプションを付けてフォーマットします。
「マイコンピュータ」を開いて、「3.5インチFD」を右クリックします。
出てきたメニューから「フォーマット」を選びます。その時、「システム
ファイルのコピー」にチェックを忘れないようにします。
「開始」をクリックします。
ここで出来たFDを「オリジナルFD」と呼ぶことにします。
CONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATの作成に入ります。
それぞれのファイルの内容は次の通りです。
<CONFIG.SYS>
DEVICE=NECCDM.SYS /D:CD_101
<AUTOEXEC.BAT>
MSCDEX.EXE /D:CD_101 /L:Q
CONFIG.SYSの作成の仕方です。AUTOEXEC.BATも同様です。
メモ帳を起動します。
DEVICE=NECCDM.SYS /D:CD_101の部分をコピーしてメモ帳に張り付けます。
「オリジナルFD」をFDドライブに入れます。
「ファイル」→「名前を付けて保存」を選びます。
「保存する場所」にFDドライブを選びます。
「ファイルの種類」を「全てのファイル(*.*)」にします。
「ファイル名」にCONFIG.SYSをコピーして張り付けます。
「保存」をクリックします。
AUTOEXEC.BATも同様に作成して下さい。
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CONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATを作成できない方はダウンロードしてお使い下さい。
con-aut.lzh (197バイト)LHAで圧縮してあります。
解凍すると、上に書いた内容のCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATが作成されます。
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続いて、NECCDM.SYS、MSCDEX.EXEの2つのファイルを「オリジナルFD」にコピーします。
NECCDM.SYSはA:\WINDOWS\COMMAND\EBDに、MSCDEX.EXEはA:\WINDOWS\COMMANDにあります。
それぞれのファイルを右クリックして、「送る」→「3.5インチFD」を選びます。
これで「オリジナルFD」の完成です。
「オリジナルFD」から起動してCD-ROMドライブが使用できるか確かめてみます。
使用中のアプリケーションがある場合には、作成中のファイルを保存してアプリケーションを終了します。
「オリジナルFD」をFDDに入れたまま、「スタート」→「Windowsの終了」→「再起動する」を選択し「OK」をクリックします。
「オリジナルFD」が正しく作成していればPC-98が「オリジナルFD」から起動してCD-ROMドライブが使用できるはずです。
試しに、Windows98のCD-ROMをCD-ROMドライブに入れます。
A:\>
と表示されているところに
Q:
DIR
と順にキーボードから打ちこんでみて下さい。
CD-ROMを読みに行ってファイルが次々と表示されれば成功です。
「オリジナルFD」からWindows98は起動しているのにCD-ROMドライブが使用できない場合は、NECCDM.SYSの代わりに、「システムインストールディスク」に含まれるNECCD.SYSを使ってみて下さい。この場合はCONFIG.SYSの
DEVICE=NECCDM.SYS /D:CD_101
を
DEVICE=NECCD.SYS /D:CD_101
と変更して下さい。
または、各自の環境によって書き換えて下さい。
これで「オリジナルFD」の完成です。書き込み禁止にして大切に保存しましょう。
HDDから起動出来るようにします。
Windows98起動ディスクから起動します。
FDISKで領域の確保をします(それまでと変更しないのであれば不要です)。
Windows98起動ディスクから再起動します(FDISKで領域の変更をしていなければ不要です)。
FORMATでフォーマットとシステム転送をします。
FORMAT B: /S
(Windows98起動ディスクから起動しているので、FDDがAドライブ、HDDがBドライブになっています)
FDISKで「状態」を「アクティブ」、「ブート」を「可」に設定して終了です。
ここまで終わったら念のため実際にHDDから起動できるか確かめてみます。
Windows98起動ディスクを抜いてから、キーボードのCTRL、GRPH、DELを同時に押します。
ここでリセットがかかって、システム転送まで正常に終了していれば、HDDから起動します。
「A:\>」 と表示されれば成功です。
先ほど作った「オリジナルFD」にあるファイルをHDDにコピーします。
A:\>
と表示されているところに
B:(FDDがBドライブでない場合には、そのドライブ:とします)
COPY *.* A:\
と順にキーボードから打ちこみます。「ファイルを上書きしますか?」と聞かれますので「上書きしない」と答えて下さい。「上書きする」としてしまってもコピーの時間がかかるだけで影響はありません。
これでWindows98をクリーンインストールする準備が整いました。
Windows98のインストールを始めます。
HDDから起動します。CD-ROMが読める状態になっているはずです。
Windows98のCD-ROMをCD-ROMドライブに入れます。
キーボードから
Q:\SETUP
と打ち込みます。これでうまくいかない場合は、
Q:\WIN98N\SETUP
と打ち込んでみて下さい。
インストールが始まります。
Windows95のCD-ROMを入れるように指示されたら、Windows98のCD-ROMを取り出して、PC-98に付属しているWindows95のCD-ROMを入れて下さい。
Microsoft Windows95 CompanionとCD-ROMに書かれているものです。もしくは、バックアップCD-ROMも使えるかも知れません。
パスを指定するように指示されたら、
A.Microsoft Windows95 Companionと書かれたCD-ROMを使った場合
Q:\またはQ:\WIN95を指定して下さい。
B.バックアップCD-ROMを使った場合
Q:\またはQ:\WINDOWSを指定して下さい。
チェックが済んだら、今入れたWindows95のCD-ROMを取り出してWindows98のCD-ROMを入れ直します。
インストールが続きます。
インストールが終了したら、NECが提供している「NEC
サポートキット for Windows98」を使って必要なアップデートをして完了です。
ここではAドライブにインストールしていますが、どのドライブに対しても同じような手順でインストールすることが出来ます。
ドライブ番号の指定時に読み替えて下さい。
アップグレード版ではなくて、製品版を添付のFDから起動して、既にOSがインストールしてある環境にインストールしようとすると「既にOSがあるので、中止します」(正確でなくてすいません)のようなメッセージが出てインストールできませんが、HDDから起動してインストールすると、アップグレード版と同様にインストールすることが出来ます。
情報を頂いたみなさんに感謝します。
ここに書いてあることの間違いに気付いた方や、もっと簡単な方法をご存じの方はTamboまでメールでお知らせ下さいますようお願いします。
また、このページだけでは不明なことがある場合にもメールでお知らせ下さい。Tamboが分かる範囲でしたらお答えすることができます。
1.0 (99/09/07)
1.1 (99/09/27)
Windows98のクリーンインストール Ver1.1